電子部品業界の納期ってどうなっているの?(その2)

平素はご愛顧いただき誠にありがとうございます。
株式会社イーピーエースです。

前回のブログをご覧になったお客様から、新人研修用に使えるねというお言葉をいただきました。
研修用となると恐れ多いのですが、用語や解釈の仕方などで参考にしていただければ幸いです。
例えば私が入社直後に困惑した「9/M」という納期回答、M=Midで「9月半ば」という意味です。

今回は引き続き、電子部品業界の納期についてお話させていただきたいと思います。

「納期はリードタイム3ヶ月です。」
という表現に対する3つの可能性のうち②についてです。

①とりあえずの回答(実はもっと早く納品できる)
②本当に3ヶ月かかる
③もっとかかるかもしれない

ご注文いただいた商品が受注生産品の場合、
「②本当に3ヶ月かかる」と考えて生産計画を立てていただいたほうが安全です。
そして市場に出回っていない商品であれば更に注意が必要です。
間に合わなければ少し高くてもネットで買おう、という最終手段が使えません。

「L/T3M」と言ってもも、どのメーカーもどんな時期でもきれいに「3ヶ月」とはなりません。

あるメーカーのある商品の場合、毎回「受注生産品L/T3M」と納期回答しながら1ヶ月で入荷します。
ほぼ毎回です。
代理店に話を聞くと、画面上でしか納期のやり取りができない約束になっているそうです。
代理店に入荷してようやく確定納期が出せるということでした。

この場合、これまでの履歴を調べて、「推測」であることを前提にお客様へお知らせすることもあります。
初めて扱う商品であれば、他のお客様への履歴や、同一シリーズの他の型番を参考にします。

別の例では、いつも「L/T1.5ヶ月」で回答があり、ほぼその通りに入荷するメーカーもあります。
遅くなることも早くなることも滅多にありません。

ですので、メーカーの特徴も抑えておくと良いと思います。
主観も含まれますが、半導体メーカーはざっくりとした納期設定が多いと感じます。
早く入荷したりリードタイムぎりぎりだったり、予測がつきにくいので週に1回などの定期的なフォローが必要です。
「L/T3M」は当たり前、「L/T20W(20週)」、「L/T4M以上」という表現もあります。
「以上」となると際限が無くて困ります。
最たるものは「納期未定」です。もはや思考することを放棄しています。
「納期未定」については「③もっとかかるかもしれない」でお話させていただきます。

最後までお読みいただいた皆さま、ありがとうございました。

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